安倍首相のカリフォルニア訪問

  


スタンフォード大学で話す安倍首相 (写真提供: L.A. Cicero/Stanford News Service)

ボストンとワシントンDCへの訪問を成功裏に終えたあと、安倍首相夫妻一行は西海岸に向かいました。北カリフォルニアでは、ビジネス界のトップリーダーと懇談し、起業家精神やイノベーション、シリコンバレーから日本が学べる教訓について話し合いました。ロサンゼルスでは、日系アメリカ人コミュニティの多数のリーダーと懇談しました。首相の会議、討論、現地訪問において、米日カウンシルはここでも大きな役割を果たしました。主な内容を以下にご紹介します。


シリコンバレーのビジネスリーダーとの懇談


シリコンバレーのリーダーと話し合う安倍首相(左)

4月30日、安倍首相は日本の首相として初めて公式にシリコンバレーを訪れました。スタンフォード大学でイノベーションや日本、シリコンバレーに関する公式演説 を行ったほか、トップの起業家・ビジネスリーダー7人との非公式懇談ももちました。米日カウンシル評議員会会長でスタンフォード大学名誉教授でもあるダニエル・オキモト博士が米日カウンシルのチームを率いて同大学と協力し、この大規模なイベントを企画しました。(オキモト博士によるこの日のイベントの報告はこちらをご覧ください。)

PMAbe_SV_Ernie_cropped_small.jpg
米日カウンシルージャパン代表理事のアーネスト比嘉氏と握手する安倍首相

安倍首相はカリフォルニア大学サンフランシスコ校グラッドストーン研究所を訪れ、2012年ノーベル賞受賞者で米日カウンシル評議員でもある山中伸弥博士等、著名なリーダーと懇談しました。首相と山中博士、ルース前大使は、特に科学技術分野における日米協力の重要性について話し合いました

PMAbe_Gladstone.jpg
山中教授と握手する安倍首相。山中教授の左に着席されているのがルース前大使 (写真:グラッドストーン研究所)

首相はまた、マーク・ザッカーバーグ氏、イーロン・マスク氏、ラリー・エリソン氏と懇談し、サンフランシスコではジェリー・ブラウン州知事と面会して、カリフォルニアの高速鉄道プロジェクトについて話し合いました。

その日の夜、首相はブラウン知事やその他の地域のリーダーとともに夕食会に出席しました。米日カウンシル理事のアレン・オカモトとメンバーのジョン・ノグチも出席しました。その夜のハイライトはサンフランシスコ・ジャイアンツの青木宣親選手が首相夫妻にネーム入りユニフォームをプレゼントしたことでした。

シリコンバレーでの討論の多くが、日本はどのような教訓を学ぶことができるか、その教訓をどのように適用できるか、経済再生に役立つ起業家精神とイノベーションを日本でどのように奨励するかに関するものでした。これは昨年7月にシリコンバレーで開催された米日カウンシル知事会議で話し合われたテーマとも一致しており、今年11月の東京でのアニュアル・カンファレンスでさらに議論を深める予定です。


安倍夫人のローザ・パークス小学校訪問

一方、サンフランシスコでは、日本語教育を行っている市内二校のうちの一校であるローザ・パークス小学校を安倍夫人が訪問しました。この小学校の日本語バイリンガル・バイカルチュラル・プログラムは40年以上の歴史を誇るもので、公立学校の生徒に日常的に日本語教育を提供しています。米日カウンシルのメンバーでサンフランシスコ市教育委員長であるエミリー・ムラセ氏が安倍夫人をお迎えしました。(『サンフランシスコ・エグザミナー』紙の記事 をご参照ください。記事中の写真で安倍夫人の左側がムラセ氏です。)ムラセ氏は近隣の高齢者介護施設である「気持会」の訪問にも安倍夫人に同行しました。


南カリフォルニア歓迎昼食会

5月1日から2日にかけて、安倍首相は、アメリカでの訪問地4都市の最終目的地となるロサンゼルスを訪れました。首相が出席した多くのイベントの一つに、南カリフォルニア日米協会とロサンゼルス国際問題評議会が主催し、米日カウンシルはじめいくつかの団体が後援した5月1日の南カリフォルニア歓迎昼食会がありました。この昼食会はミレニアム・ビルトモアホテル・ロサンゼルスで開催され、約500人が出席しました。

ロサンゼルスのエリック・ガルセッティ市長は、歓迎の挨拶の中で、首相が70年代にロサンゼルスに留学した経験について触れ、ロサンゼルスを首相の「第二の故郷」と呼びました。市長は高校時代に東京に留学したことがあり、個人的に日本との強いつながりを感じていると述べました。市長は「日本との絆を大変誇りに思っています」、「首相、今世紀は太平洋の世紀になります。ロサンゼルスは首相とともにそれを率いていく用意があります」と述べ、経済・社会面での関係強化に個人的に取り組むことを約束しました。

首相は聴衆に温かい人柄を示しました。訪米中に「ロサンゼルスを訪問する強い決意」があったことを語り、訪問できてうれしいと述べました。ロサンゼルスの多くの日系企業を見れば、日米関係がいかに深まったかが分かると発言しました。また、ロサンゼルスは日本政府がジャパンハウス設立を予定している3都市のうちの一つに入っているとも述べ、ゲストにこうした取り組みへの支援を呼びかけました。

首相は、グローバルな課題に共に取り組むという目標を達成するため、日米間の「希望の同盟」を十分に活用しなければならないと述べました。また、首相もガルセッティ市長も数十年前にお互いの国に留学したことを踏まえ、日米間の交換留学プログラムの重要性についても語りました。

安倍首相は、聴衆の中の多くの日系アメリカ人に感謝の意を示しました。二国間関係が緊張したときにアメリカの対日信頼回復に取り組んだ人たちに対して感謝の意を表し、日系アメリカ人が両国の「架け橋」となっていることに謝辞を述べました。

米日カウンシルがこのイベントを後援できたことは光栄であり、首相が日系アメリカ人に対する謝意を示し、首相(及びガルセッティ市長)が人と人との交流、特に学生の交流の重要性について述べられたことを喜ばしく感じました。米日カウンシル役員からはトーマス・イイノ創設理事長、デニス・テラニシ理事長(主賓席に着席)、ポール・テラサキ博士、ヘンリー太田氏、キャシー松井氏が出席しました。

LALuncheon2_cropped_small.jpg
昼食会に出席した米日カウンシル・メンバー

日系アメリカ人との懇談

5月1日の午後、米日カウンシルのメンバー7名を含む、日系アメリカ人やその他地域社会のリーダー50人が、安倍首相夫妻との小規模な懇談会に招待されました。首相はここでも、日米関係への支援について日系アメリカ人コミュニティに謝意を表しました。


日系アメリカ人とのその他の会合や訪問

PMAbe_GoForBroke.JPG
日系人部隊記念碑を訪れた安倍首相夫妻。日系人退役軍人の他、米日カウンシル・メンバーも同席しました (写真:安倍首相のツイッター、@AbeShinzo)

首相は他にも多くの場で日系アメリカ人に対する感謝の意を伝えました。「Go for Broke(当たって砕けろ)」記念碑に献花し、日系の元米軍兵士7名と言葉を交わしました。首相はまた、全米日系人博物館(JANM)での「Common Ground」展を鑑賞し、JANM主催の夜のレセプションで地域社会のリーダーたちと面会しました。(JANMのフェイスブックページの写真と情報をご参照ください。)米日カウンシル幹部とメンバー数名もこれらの活動に参加しました。米日カウンシル評議員のジョージ・タケイも首相と面会しました。(タケイ氏は翌日のJANM2015年ガラ・ディナーで表彰されました。)

PMAbe_Takei.JPG
安倍首相と握手するタケイ氏(中央)。右は米日カウンシル評議員会副会長のノーマン・ミネタ氏 (写真:首相官邸国際広報室長・曽根健孝氏のツイッター 、@KenkoSone)


TOMODACHIイノウエ・スカラーズとの懇談

5月2日、安倍首相は、ロヨラ・メリーマウント大学(LMU)からTOMODACHIイノウエ・スカラーズ・プログラムへの参加者3名を含む、日本政府の架け橋プロジェクトを経験した数名の学生と懇談しました。米日カウンシル・メンバーでLMU副学部長であるカーティス・ルークス博士に率いられたスカラーたちは自己紹介をし、プログラムの背景と昨夏の日本訪問の成果を説明しました。また、LMUのTOMODACHIイノウエ・スカラーズの写真と参加者の一人が書いた詩を安倍首相にプレゼントしました。

TOMODACHIイノウエ・スカラーズ・プログラムは、文化訪問や活動だけでなく、参加者が故ダニエル・K・イノウエ上院議員について学ぶ機会をもつという点で、架け橋プロジェクト・プログラムの中でもユニークなものです。米日カウンシルメンバーが教授を務めるアメリカの4つの大学が日本の4つの大学と提携しています。なお、ロヨラ・メリーマウント大学は今年3月、提携する上智大学からの学生を迎え入れています。

PMAbe_Kakehashi3.jpg
架け橋プロジェクトの参加者と懇談する安倍首相夫妻 (写真: @KenkoSone)


最後に

これで首相の訪米に関する米日カウンシルからのご報告を終わります。ボストンからワシントンDC、シリコンバレー、そしてロサンゼルスまで、教育や人と人との交流から起業家精神や政治まで、幅広いテーマにわたる首相の活動の多くに米日カウンシルが関わることができ、光栄でした。この訪米で日米関係が強化されました。今後も誇りをもって、この「希望の同盟」に関与していく所存です。


その他のリンク:

 

ニュースレターへ登録 | 米日カウンシルへの支援 | アクセス・お問い合わせ