戦後70周年を迎えて

第二次世界大戦の終結から今月で70周年を迎えます。私たちはここで少し立ち止まり、この戦争で命を落とした人々に思いを馳せなければなりません。多くの人々が愛する人を失い、戦争の辛い記憶とともに生きてきました。しかし、それ以来、日米関係は大きく発展し、今ではかつてないほど強固なものになっています。米日カウンシルのビジョンにあるように、両国間の前向きで効果的な協調はアジア太平洋地域全体にとって有益であり、私たちはそれが最終的に地域の平和と安定に貢献すると信じています。

私は、米日カウンシルが人と人とのつながりを特に重視することにより、両国の関係強化に寄与していることを誇りに思います。米日カウンシルの創設者の中には、自身も戦争体験者である日系アメリカ人のリーダーもいます。彼らは外見で判断され、疑問視されることがどういうものかを知っており、今では多様性の推進に取り組んでいます。日米関係の強化に取り組むリーダーの多様化女性リーダーの支援など、米日カウンシルのプログラムの多くはそうした原点から来ています。

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広島平和記念公園でのTOMODACHI参加者

同時に、日米関係に取り組んでいるリーダーの多くは戦争を直接体験していません。それだけに、私たちが同じ過ちを決して繰り返さないよう、戦争を忘れないことがいっそう重要になっています。今年を含め、在米日系人リーダー訪日プログラム(JALD)の参加者の多くが広島を訪問しているのはそれが理由です。JALDの全ての参加者や他の多くの交流プログラムの参加者が全米日系人博物館を訪問し、強制収容から戦後補償に至る日系人の苦難の歴史を学んでいるのもそれが理由です。さらに、戦争体験を若い世代に語り継いでいくため、日系アメリカ人退役軍人協会を始めとする退役軍人団体と強力な関係を築いているのもそれが理由です。 

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広島平和記念公園を訪れた2015年JALD参加者

強固な二国間関係は、外交官や著名なリーダーによる相互理解だけではなく、両国市民の相互理解から始まるということも重要な点です。この信念を胸に、私たちはTOMODACHIイニシアチブを通じて次世代のアメリカ人と日本人のリーダーの育成に取り組んでいます。実際、学生たちがホームステイの機会を満喫し、若手専門家がその専門分野で意見交換するのを見たり、TOMODACHIのおかげでさまざまな経歴をもつ人々が生涯にわたる関係を結んでいると聞いたりすると、本当に報われる思いがします。

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TOMODACHI米日ユース交流プログラムの参加者に自らの体験談を話す退役軍人のテリー・シマ氏(右)と元抑留者のメアリー・ムラカミ氏(左)

強固な日米関係への強い思いは幾世代にもわたり、また国を超えて受け継がれています。その代表的な例が、学生に故ダニエル・イノウエ上院議員の功績を学んでもらうTOMODACHIイノウエ・スカラーズ・プログラムです。昨年夏は、ロヨラ・メリーマウント大学からの参加者がこのプログラムの一環として広島を訪れ、そこで衝撃を受けた学生の一人がこの詩を書きました。詩は今年5月、安倍晋三首相がロサンゼルスを訪れた際に首相に贈られました。詩が力強く述べているように、私たちは「再び[戦争を]起こさせない」ようにする「責任を負って」います。そして、それを確かなものにするための動きに米日カウンシルが貢献していることを誇りに思います。

アイリーン・ヒラノ・イノウエ
米日カウンシル会長

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TOMODACHIイノウエ・スカラーズ・プログラムに参加したマサチューセッツ大学ボストン校の学生。広島平和記念公園にて。

 

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